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ファイナンシャルマガジン林和人インタビュー
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Q.林様は、現在証券会社の会長をされておられますが、最初から証券会社というものに興味をお持ちだったのでしょうか?

本にも書きましたが、ハードワークだけど待遇が良い。これから成長する国で仕事がしたいという理由で岡三証券の香港法人で働きはじめました。言語の問題に格闘しながらも、華僑投資家のふところに飛び込み、彼らの資産運用を手がけているうちに、華僑投資家たちが持つ一定のルールに気づきました。香港大富豪の鉄則に従って、ハードワークに徹することで、香港の証券会社を個人で買い取るまでに至ったんです。大きなきっかけは、香港大富豪の成功を「単なる幸運」と思うのをやめ、彼らとともに働き、徹底的に分析し、その成功が、経済的合理性に基づく彼ら独自の考え方によるものだということに気づいたことです。それが、現在の私を作り上げたといっても過言ではありません。

詳しくは本を参照していただきたいのですが、特に、タム氏、ホートン氏、コン氏からは、多くを学びました。例えば、華僑投資家たち誰にも共通することとして、自分の仕事に真摯に取り組んできた来歴と、あくまでも経済的合理性に基づく行動があるということが挙げられます。経済的合理性については、後ほど語るとして、仕事に関して軽く述べておくと香港投資家は、皆、ハードワーカーだったことがいえます。

3点に要約すると、
(1)サラリーマンとしてハードワークをこなし、仕事のスキルを身に付ける。
(2)信頼に足る人脈を築き上げながら、タネ銭をためる。
(3)感情に左右されることなく、経済的合理性に基づいた投資を行なう。

これが、香港投資家から学んだお金持ちになるための方法です。


Q.いま少し出ましたが、本の内容に関しまして、徐々に聞かせていただきます。まず、一番インパクトを受けたところです。読者や、一般的に分散投資が良いとされていますが、なぜ一極集中なのでしょうか?

本を出版して、一番インパクトが大きくて、一番びっくりしたと言われるところがそこなんです。私からすれば、分散投資はありえません。増やすにはありえないんです。自分が得意なもの、不動産なら不動産で、自分がこの物件と思ったものに突っ込むのがいいんです。実際には、分散するとリスクも増えることになります。結局、ノーリスク・ハイリターンというのは絶対にありえませんので、今の時代においてはリスクの無いものは、ローリスク・ローリターンか、ローリスク・ノーリターンなんです。

ということは、例えば5つ銘柄を持つと5つのリスクを持つということになります。1つのリスクだけでも自分でコントロールするのが難しいのに、5つもリスクを持つことになるんです。これは、なかなかできることではありません。

分散投資というのは、基本的に時間軸を考えていないのです。投資には、価格軸と時間軸がありますが、4つ銘柄があるとして、最初から全て同じ値段というのはありえませんね。用意ドンで買っても、ある銘柄は下がって、ある銘柄は上がるんですね。時間軸を考えれば、損するもの、得するものがあります。

ですから、分散投資という人は、みんな上がる。みんなみんな右肩上がりで同じ動きをする。そういう考え方なんです。これが前提にないと成り立たない考え方なんですね。

しかし、世の中、時間で動いていますから、時間で動く4つ全部をチェックしなくてはならないことになります。リスク要因を4つ全てチェックし続ける。時間軸で考えると、これはほとんど不可能ですね。

毎日マーケットをチェックしているファンドマネージャーとかアナリストだというのなら、まだ分散投資はできると思いますが、時間の無い個人は、分散投資せずに一極集中しないといけないのではないか。リスクの面でも、資産を増やす意味でもそう思います。
 
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林和人氏は、岡三証券の香港法人営業マンからスタートし、1998年には、現地法人であるUnited World Securities (International) Limitedを友好的に買収(2000年営業開始)し、同社の取締役会長に。香港の華僑投資家を対象に営業を行う。2001年には沖縄金融特区にユナイテッドワールド証券株式会社を設立(2002年営業開始)。日本初の、中国株専業のインターネット証券として話題を呼ぶ。最近では、マカオファンド、ベトナムファンドなど、高成長が期待できる新興国への投資ファンドが注目されている。
著書に大ベストセラー『香港大富豪のお金儲け』がある。
 
林 和人インタビュー
ラリー・ウィリアムズ特別寄稿
竹田 和平特別寄稿
JFA海外レポート ベトナム編