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泉:最初に、会社の紹介からお願いします。
山口:現在役員になっている会社は3つあります。まず、日本ブレーン・センター・オーストラリアという会社です。1988年に創業しました。人材紹介、ビザのコンサルティング、留学(特に日本語教師の紹介)、ランゲージサービス(通訳・翻訳)などを行っています。
それから、エイブルネットという携帯電話の会社があります。その携帯電話でシドニーから日本の固定電話へ電話すると、10分で70円しかかかりません。シドニーに住んでいる日本人に非常に良く売れています。シドニーに来ている学生さんの中には、遠距離恋愛をしている人が結構います。1日1回は電話して話をしたい。エイブルネットの携帯電話から日本の固定電話に電話すると1回70円で10分間話せます。30日毎日電話したとしても、非常に安いです。これを今後、全国展開していきたいと考えています。1年半前にできた会社ですが、これからもっと伸ばしていきたいと思います。
3つ目が、V7オーストラリアという会社です。オーストラリアにいる日本人の大学生の90%は、卒業すると日本に戻ります。あまり知られていないのですが、実はオーストラリアの教育水準は非常に高いのです。ロンドンのタイムスが世界の大学のレベルを査定した客観的なデータがあるのですが、アジアのセクションで見ると、1位が東京大学、2位が京都大学、そして3位がキャンベラにあるオーストラリアナショナルユニバーシティとなっています。オーストラリアの大学は全部で40校しかありません。その40校のうち、アジアのトップ100にオーストラリアの大学が20校位入っているんです。日本には700校位大学がありますが、アジアのトップ100には20校も入っていません。
私もオーストラリアの大学に2年間いましたが、本当に厳しかったです。途中で消える人も大勢います。入るのも出るのも難しいのです。オーストラリア人でも、半分くらいしか卒業できないのですから。オーストラリアは、平均すると、大学のレベルが非常に高いのです。そんなオーストラリアの大学で、語学のハンディをしょった日本人が卒業するには、相当頑張らなければなりません。そういう素晴らしい日本人を日本の企業に紹介するために作ったのがこの会社です。
日本の企業は、どんどん国際化しています。トップが外国人である大企業では、会議は英語です。日本国内より海外で多くの利益を出している企業も多数あります。このような状況の中で必要となる、英語がきちんとできて、しかも海外の人間と交渉ができる人材は、日本国内だけではなかなか育たないと思います。これからの日本は、いわゆる帰国子女が国際化を推進していくのかなと思っています。
今は、国内市場だけではどうしようもありませんから、日本の企業も海外へ出て行かざるを得ない。ところが、海外駐在にはみんな行きたがらなくなってきているのです。
本田:みんな断るって聞きましたよ。昔はみんな海外駐在に行きたいって言っていたけど、今は断られるそうですね。ものすごく変わりましたね。
山口:オーストラリアにいる海外駐在員の若手は、帰国子女がどんどん増えています。シドニーの大学やアメリカの大学にいた人が日本に帰国して就職して、駐在員として出てくる。そういう人材をどんどんプロモーションしていくのです。このような事業は、ボストン、ロス、ロンドンでは既にあります。ところがオーストラリアは、学生数が少ないので、大きい会社が何百人単位でやるには、採算が合わないんです。だけど、我々は、私がここにいるのでコストはあまりかかりません。それで会社を作りました。
本田:ジョブフェアなんかもやるんですか?
山口:ジョブフェアということではなくて、各大学で個別にやっています。ビジネスモデルとしては、日本の企業から求人情報をいただいて、各大学と連絡とりながら、ひとりひとりと面接して、人材を紹介するというやり方です。日本の採用担当者にシドニーに来てもらい、一次面接はこちらで行って内定を出していただいています。
主にこの3つが、私の仕事です。
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