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今回は、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」の著者、岩崎 夏海さんをお迎えしました。 |
宮崎:実はあるオンラインゲームがきっかけなんです。ゲームでなかなか進めなくなってしまい、インターネット上で解決策を探していたときに、たまたま同じようなトラブルを、ドラッカーさんの本を読んで解決しているという方がいらっしゃったんです。それがきっかけで、『マネジメント』を読みました。 −そこがベースになって、今回の著作を書かれたということでしょうか? 岩崎:いいえ、ドラッカーさんの本を最初に読んだ瞬間に、この本の構想はすぐにできあがりました。実は、最初に女子高生が主人公の話を書こうと考えていて、そこに何か話を通す筋がないかと探していたときに、たまたまドラッカーさんの本に出会って、これだと思ったんです。 −同じドラッカーの言葉を見ても、気付く人と気付かない人がいたり、新しい発想を見出そうと思ってもなかなか出てこない人が多いと思います。そうした方へ向けて、本の読み方のヒントのようなものがあればお聞きしたいのですが。 岩崎:僕の場合は、自分に当てはめようとしないという読み方が良かったのだと思います。その本が自分にどう役立つのかということを考える前に、その著者は何を言おうとしているのか、なぜそういうことを言っているのかということを読みとろうとする、その読み方の姿勢が良かったのでしょう。ドラッカーさんの言うことだけにスポットを当てて読み込んでいった結果、正しい読み方ができたのだと思います。 |
岩崎:まず、徹底的に本を読んだということですね。それから学生時代には、大量に映画を見ました。それが今大きな財産になっていると思います。 そういう経験を経た後で、「忘れる」とか「情報を入れない」ということの重要性を感じるようになりました。25歳位のときに、それまで友達と映画のことを話すときには、監督さんや女優さんの名前など固有名詞を混ぜながら話していたのに、ふと固有名詞が出てこなくなったことに気付いたんです。なぜなのかということをずっと考えていたのですが、ある日その疑問が解けました。 シャーロックホームズ第1作の『緋色の研究』の中で、ホームズが助手のワトソンに地動説のことを教えてもらう場面があるのですが、ホームズは、「そんなことは探偵には必要ないので知る必要はない。さらに僕は今からそれを忘れなければいけない。」と言うんです。「僕の記憶の棚はもういっぱいで、地動説などというものをしまっておく余裕がない。」と。これは、作者のコナン・ドイル自身が色々なことを覚えすぎて、忘れることが必要だという1つの考え方に至ったから、ホームズにそれを投影したということなんですね。 もちろん最初はどんどん情報をインプットします。これが第1ステージです。やがてハードディスクがいっぱいになるように、これ以上入らないという限界値を感じるようになると、捨てることが重要になってきます。これが第2ステージ。さらに情報を整理して、ハードディスクが気持ちよく動く位に隙間をあけていくという状態が第3ステージ。第4ステージは、捨てるという手間が増えないように、自分で咀嚼する前に取捨選択して、不要な情報を入れないようにするということになります。 |
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−本日はよろしくお願いします。最初に、ドラッカーとの出会いについてお話いただけますでしょうか?
−読者の方の中には、自己投資への意識が高い人が多いと思います。これまでご自身が実践されてきた自己投資についてお話いただけますか。