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ユーロ、ドル、そして金の相関は?

  • 投稿者: 藤井 理
  • 2011年12月19日 3:41 PM
  • コラム

皆様お世話になっております藤井 理(ただし)です。

今年もあと2週間となりました。
振り返ると3月11日の大震災や欧州問題など世界の金融市場は混乱。

年初来から世界の株式時価総額は13.69%減少(-$7118BLN )。
日本のGDPが約$5500BLNなので日本の1.3年分のGDPを失った計算になります。

日本の株式市場は14.06%時価総額を失いました。
また、通貨は円高が進み、南アランドの下落率は24.34%、
トルコリラが21.59%と20%を上回る下落。

対ドルでも4.14%の円高がすすんでおり投資家にとっては厳しい年でした。

また、順調だった金も先週からご機嫌斜め。
下落に転じ、前週末比では6.92%下落。
これは9月以来の1600ドル割れ。市場は動揺しているようです。

市場で、よくドルの信頼低下が金価格を押し上げる
ということが言われております。

ドルが下落=金価格の上昇と言う意味ですが
果たしてこれは本当なんでしょうか?

ドルの下落はユーロ高の一面でもあります。
最近の欧州混乱はユーロ安を引導しています。

ユーロは5月上旬には1.48台だったものが先週、
1月以来の1.3を下回りました。

確かに、ユーロが下落、金も下落しました。

これを実証できるか、
年初からのデータベースでユーロと金との相関を計算したところ、
相関係数は0.021という結果。

つまり、ユーロと金の間には
市場で言われているような強い関係は確認できませんでした。

一方、同様にドル円と金についても算出したところ
相関係数は-0.87という値となりました。

これは、逆相関と言って
“金の上昇は円高”、“金の下落は円安”と
反対方向に動くということを意味しています。

金価格は現在、チャート上、重要な水準にあります。
この水準で踏みとどまれるかどうか?

もう一段金価格が下落するようであれば、
ドル円が円安に動く可能性が高いと言えます。

今年の日本の投資家は円高に苦しめられてきましたが、
果たして転換点にあるのか?今後の金相場には注目です。
この水準を下回ると金価格の一段の下落が予想されます。

今年もあと2週間ですが、
ギリシャのCDSが再び急騰し14395bpと高値を更新。
国債利回りも2年債が142%、1年債がなんと328%という水準。

あと今年も2週間足らずですがまだまだ気が抜けません。

藤井 理

データ:Bloomberg

 

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