- 2012年1月12日 12:50 PM
- コラム
新年明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願いいたします。藤井 理(ただし)でございます。
年初から、欧州では、スペイン、イタリア国債の利回り上昇、
ユーロが下落、国内では、エルピーダメモリが大変な事になっております。
今年も荒れそうな気配です。米国経済の改善はみられますが果たして?
エルピーダメモリは400億円の支援要請。今年から社債の償還も始まります。
このニュースを受け株価は下落、社債利回りは急上昇。
社債の中でも新株予約権付社債(CB)の利回りが急上昇しています。
CBとは、社債と株式の中間に位置する金融商品です。
株が上昇すれば株価に連動して上昇し、株価が下落した場合は、
社債としての償還金額が下値をサポートするために株式下落に強い商品です。
現在、東京証券取引所にCBは23銘柄上場しています。
エルピーダはCBを2銘柄発行しています。
これらのCBには投資家のプット・オプションがついているため、
CB価格が100円を大きく下回っている場合はプットを行使することで
償還日より早く満期を迎えることができます。
2015年10月26日償還の2回債のプット行使日は2013年9月末。
つまり、プット行使を前提とした残存年数は1.7年となります。
このCBの価格が先日72.50円まで下落しました。
プット行使を前提とした最終利回りはなんと20%を上回る水準まで上昇。
スワップレートとの金利差は1985bp(19.85%)と急拡大。
本来、CBの場合は額面で償還されるためこの水準まで下落することはあまりありません。
前回株価が305円まで急落した2008年11月21日、当時の社債とスワップレートとの金利差は
1020bp(10.2%)まで拡大しておりました。
CBの最終利回りは前回の水準を大きく上回っています。
さすがにこの水準なら買い手もいそうですがなかなか買物が入ってこないようです。
市場は、政府の対応に期待しているようです。
前回のショック時は産業活力再生特別措置法の認定を受け、
日本政策投資銀行(DBJ)から400億円の支援とともに民間銀行から
1400億円の資金を得ることで苦境を乗り越えることが出来ました。
今回も、市場からの資金調達は難しく、
白馬の天使であるDBJが現れるかどうかがポイント。
果たして今回も天使は現れるか?
社債は流動性が低いため、流動性が高いCBの動きに注目。
ちなみにCBは額面100万円から購入できます。
CB価格が70円の場合は、額面100万円×70%=70万円、
これに経過利息と手数料、消費税が加算されます。
藤井 理
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