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オリンパス事件からの学び

  • 投稿者: 遠藤 敬
  • 2012年1月23日 1:59 PM
  • 未分類

こんにちは、遠藤敬です。

東証の自主規制法人は、1月20日開催の臨時理事会で、
オリンパスの上場維持を決定しました。

本日は、今回のオリンパス事件からの学びについて、
考えてみたいと思います。

何せ、
・昨年6月21日の年初来高値、2,835円
・事件発生後、11月11日安値、424円
・その後の戻り高値(12月14日)、1,415円

という、ジェットコースター的な価格変動をした銘柄、
某著名優良ファンドも投売りせざるを得なかったようです。

今回のような問題が発生したとき、
どのような銘柄が生き残り(上場維持)、
どのような銘柄が死んでしまうのか(上場廃止)?

今後の投資戦略を構築する際の、重要な要素になると思います。

オリンパスは今回の問題で監理銘柄に指定されていましたが、
1月21日付で解除となりました。

まず、その概要について見てみたいと思います。

・一連の行為は、会社組織としての関与は認められるものの、
その発端となった損失の発生やその後の隠蔽行為は、
一部の関与者のみによってなされたものだった

・これらは同社の主たる事業部門とは直接関係せず、
その事業の経営状況には影響が及ばない形で進められたもので、
不適切な会計処理は、売上高や営業利益には概ね影響していなかった

・虚偽記載の内容については、財務諸表への影響は長期間に及んでいたものの、
利益水準や業績トレンドを継続的に大きく見誤らせるものではない

・総合的に勘案すると、上場廃止が相当であるとまでは認められない
(以上、東証HPより筆者抜粋要約)

要するにオリンパスの場合、
① 確かに悪質な隠し事をしていたが、上場廃止基準に抵触するほどではなかった
② この銘柄の場合、上場廃止にすると困る投資家がたくさんいる
③ 従って、上場廃止にはしないことにした

ということかと推測します。
(「総合的に勘案」とは、②ではないかと、個人的に判断しました。)

過去、上場廃止となった銘柄の場合、
・実際は上場廃止基準に抵触していたのに、それを隠し続けていた
西武鉄道(大株主持株比率基準)やカネボウ(継続的債務超過状態)
・実際は赤字だったのに、黒字に見せかけていたライブドア

という特徴がありました。

つまり、
・上場基準抵触を隠すという、規則違反銘柄
・赤字を黒字と偽る、嘘つき銘柄

は許しません。

今回のオリンパスはそれらには該当せず、
しかも、世界シェア7割を超える高い内視鏡技術を持ち、
だからこそ優良投資家が多く保有しており、上場廃止になっては困る銘柄だった。
従って、上場廃止にはしませんでした、

ということではないかと思います。

また、問題発生後直ちに第三者委員会を設置して原因究明と今後の再生策を打ち立て、
役員の責任を追求したという迅速性も評価されると思います。

このように、
・世界的な高い技術を持っているなど、
上場廃止になると日本のマーケット全体の損失になるような会社
・重大問題発生時に、迅速に対処する会社

なのか、そうではない会社なのか?

それが、
・そのまま持ち続けて良い銘柄か(上場廃止にならない)、
そうでないのか(上場廃止となってしまう)
・株価急落時、買って良い銘柄か(上場廃止にならない)、
そうでないのか(上場廃止となってしまう)

の判断基準になると思います。

常日頃から精進を怠らず、的確な判断を下せる感性を磨きましょう。

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執筆者:遠藤 敬(えんどう たかし)
「リスク資産を、低リスクで確実に成長させる」をモットーに、
投資を実践する個人投資家。
10年以上続けている確定拠出年金(日本版401k)は通算プラス運用を堅持。
2011年は、東日本大震災前にリスク資産を全額定期性預金避難に成功。
ITバブル崩壊、リーマン・ショック時にも、ショック安前に安全資産に避難。
長期下落トレンドの日本株式市場でも資産増加が可能であることを啓蒙中。
個人ブログ:運用で 資産減らしちゃ 世話はなし
http://matatabi-umai.cocolog-nifty.com/blog/
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